レアなキノコを求めて

 ネットで遊んでいたら、ボーダーコリーがトリュフを収穫する話を見つけた。あ、正確に言うと「トリュフも中国産が台頭してきて、フランスの農業が衰退している」っていう話なんだけど。
 ヨーロッパで特に珍重されている黒トリュフ(ペリゴール・トリュフ)は、昔、収穫地域の農家では、どこの家の台所でも、山のように積んであったそうだ。昨年10月半ばから今年3月半ばまでのシーズン中、約11トンが収穫され、キロあたり1,000ユーロの値をつけたそうだ。しかし、同じシーズンでも1999年には、収穫量は40トンだったから、どんどん収穫量が減ってきていることになる。フランスでは一時期、農業の保護政策として、政府から補助金が出ていた。そのため農地拡大などで、トリュフが生える樫やクルミの林が伐採されてしまった。最近、この補助金が削減され、農家はトリュフや高級チーズ、希少な植物油に方向転換を余儀なくされ、純粋な農業というよりは、顧客に対する直接販売や観光業の一部として、これらの作物・加工品を生産することになった。
 ただし、切り倒してしまった樫やクルミの林は、すぐには戻らない。植林に力を注いだところで、トリュフがとれる土壌を再生するには、まだまだ時間がかかる。そんな苦しい状況の中で、中国産のセイヨウショウロが市場を席巻しているそうだ。セイヨウショウロは、黒トリュフより色が若干薄く、香りも今ひとつらしいけど、廉価だし素人には区別がつかないらしい。
 アレ?セイヨウショウロの一部は、絶滅危惧種じゃなかったっけ?キノコって、いろいろ種類があるからなぁ、確かじゃないんだけど。新聞記事にあったフランス農家のコメントによれば、中国の農家はセイヨウショウロを鍬でザクザク収穫しているらしい。・・・大丈夫なのか、中国?
 くだんのボーダーちゃん、地面のニオイを嗅ぎながら林の中をジグザグに歩き、10分とかからないうちに黒トリュフを見つけるそうだ。1個20ユーロもするらしい。それでも、小さいトリュフは、ボーダーちゃんがご褒美として食べて良いことになっていて、大きいのは飼い主さんが取りあげちゃうらしい。ワンちゃんにも、トリュフは美味しいのかしら?
 (あ)はトリュフやキノコには、あまり関心はない。だけど(た)は、シイタケをはじめ、キノコが大好きだ。ルーシーを「レアなキノコ探索犬」にしようとするのではないだろうか?
 アンタら二人、丹波の山でキノコ探しする気じゃないだろうね?イノシシに間違われて撃たれるよ。