てんかん情報3

今回はホーリスティックなアプローチ。日本では、対処療法が主流。ホーリスティックの良いところは、身体を全体的に観るところと、目標が根治ではなく、症状が出にくい状態にしよう、出ても軽減しようというところ?てんかんは原因の究明と根治が非常に難しいから、そういう意味では、ホーリスティックが良いような気がする。ただし、長期的な取り組みが必要だし、効果が見えにくい。飼い主側は、お金もかかるし、手間もかかる。どこでも採り入れられる訳でもない。まぁ・・・参考までということで。
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ホーリスティックなアプローチを採り入れる獣医の立場としては、通常の抗てんかん薬は、長期に服用すると副作用や過度な鎮静効果、性格などの変化を引き起こすという。

鍼治療
経験上、鍼治療が一番効果的だと感じている。最初は1週間に1回、20〜30分程度で4〜6週間。発作の再発を防ぐために、次に必要に応じて6〜8週間。通常の鍼治療に加えてハーブを使うことが多い。長期的な治療計画が定まったら、金のビーズのインプラントを利用することもできる。

↑最近、鍼を施術する獣医さんが増えていると聞いている。都市部だけかもしれんけど。

食事
犬の状況によっては、食事を変えるだけでも、てんかんの治療には効果的な場合がある。多くのケーススタディーで、食物アレルギーとてんかんに関連性があることが分かっている。アレルギーを起こしにくい食事に変えたり、市販のフードから、オーガニックの材料を使った手作り食に変えていくことで、発作を予防したり、犬の全体的な健康状態に大きく変える可能性がある。

脂肪酸(オメガ3とオメガ6オイル)
人間の場合は、ケトン生成食(脂肪が多く炭水化物が少ない)が役に立つケースが多い。脂肪が多いと、脳内のニューロンが興奮しにくくなり、オメガ3およびオメガ6脂肪酸(養殖ではないサケの油に入っている)が、発作の頻度や程度を抑える可能性がある。

カイロプラクティック
特に、頭部や肉体的な損傷や、発作の引き金となると考えられる慢性・再発性の耳の感染症から来るてんかんの治療に効果的。

ビタミン等のサプリメント
犬の発作を減らす上で高い効果があるという。DMG、コリン、タウリン、L-トリプトファンマグネシウムメラトニンホスファチジルセリンなどを勧めている。
カモミールオオアザミタツナミソウ、カノコソウ、イチョウなどのハーブ。カプセル入りや液体。
4ビタミンC,A、Bを合わせた抗酸化物質。いずれにしても、獣医さんに確認した上で、用法・容量などを決めて下さい。

ホメオパシー
ワクチンに関連する発作の場合には、ベラドンナとかアコニチンを使う。健康な犬に適用すると、逆効果になることがある。また、完璧な用法・療法が見つかれば、発作を上手くコントロールできる。しかし、獣医さん以外がトライするのは、お勧めしない。

フラワー・エッセンス
犬が発作を起こしそうだと思ったら、レスキュ●レメディーを使うとか。全体的なストレスのレベルを下げて、発作の発生を防ぐ。

ワクチンを避ける
てんかんの診断を受けたら、ワクチン接種を避ける。ワクチンの過剰な摂取は、状態を悪化させる。

有毒物質にさらさない。
化学物質のない環境が理想。前日に書いたものに加えて、車の排気ガスも脳細胞を刺激する。

ハッピーでストレスのない環境づくり。
犬がハッピーに、リラックスして、十分に運動できる状態を維持することで、ストレスを回避できる。