手術後2日

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 手術から2日。ルーシーは、ほぼ1日をクレートの中で暮らしている。かわいそうだが、食事と排泄以外はクレートから出さないようにしている。サークルに入れたところ、尻尾追いを始めてしまい、腹部の傷を舐めようとしたからだ。
 クレートとサークルは玄関先に置いているが、食事と排泄の際には、ルーシーを廊下に出す。ただし、彼女が動けるスペースは、洗面所と廊下のみに限っている。廊下には二階に通じる階段があるのだが、そこは金属のネットで仕切り、上には行けない。洗面所と人間用トイレの前にトイレシーツを敷いて、好きな方で用が足せるようにした。
 少しずつ食事を通常の量に戻している最中だし、ほとんど運動をしていないため、大が出ない。その代わり、小の量と回数が増えた。大については、いずれは、したくなったらするだろうと、楽観的に考えている。不思議なもので、食事と排泄を済ませて気分が落ち着くと、途端に眠気が襲ってくるようだ。目をショボショボさせて、廊下に横になる。痛み止めの薬の作用かもしれない。
 ルーシーは元来、抱っこされるのは好きではないが、人間に体を接触させるのが好きだ。わざわざ狭いスペースに無理矢理入ってきては、体をくっつける。(あ)がたまたま廊下の端で床に座っていると、その横に無理矢理入ってきた。そのために人の足を平気で踏んだりするから、電車で座席に座ろうとするおばさんくらい強引だ。この時はルーシーを避けようとした(あ)の足が、廊下の入り口に置いてあった金属ネットにあたり、これが倒れて大きな音を立てた。
 それからのルーシーは金属ネットが置いてあると、警戒するようになった。「おいで」と呼んでも、ネットから50センチ以上離れたところにフードを置いても、近寄ろうとしない。金属ネットは大きいため、洗面所の入り口やトイレへの通路にもはみ出している。これが視界に入るのか、トイレシーツへ行こうとせず、全然別の場所で用を足してしまった。それ自体は大きな問題ではないけれど、ますます動けるスペースが狭くなり、運動不足で大が出なくなる。一日寝たら忘れてくれるだろうか?ちょっと心配である。