癌と闘う食事 1

「どうしようかな〜?」と悩みつつUPすることに。もしかしたら誰かのワンちゃんに役立つかもしれないし。ただ、ご留意いただきたいことがある。

- 以下の情報は海外のサイトに掲載されていた情報で、その真偽については確認されていない。
- サイトによって、推奨する食事・食品・栄養素の供給源が異なり、どれが最新で最良の情報なのかが不明である。
- 情報を本ブログに掲載するにあたり日本語に訳しているが、訳した本人は翻訳の正確性については自信がない。
以上の点を心に留めた上で、あくまで参考として利用していただければ幸いです

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癌を患う犬には、特に必要とする栄養があり、癌と闘う食事を与えることは治療の重要な部分となる。

癌細胞は糖分をもとに成長し、一方タンパク質や炭水化物の栄養分の主要な部分を奪う。癌細胞は、主要エネルギー源として糖分を利用するけれども、特定種類の脂肪を利用することがない。癌細胞が糖分をエネルギー源とする場合、乳酸という老廃物を作り、宿主(ここでは犬)に悪い影響を与える。乳酸は犬のエネルギーを枯渇させ、癌細胞が体を弱らせ、腫瘍の成長を助長する。このような状態を「癌悪液質」という。

Ogilvie先生が推奨する食事は、以下のとおりである。
- 複合糖質を少なめ
- 急速に吸収できる単糖を最低限
- 高品質で消化可能なタンパク質を若干量
- 不飽和脂肪を多め
- オメガ3/DHA必須脂肪酸

加工されていない生の自然食品から作られた食事では、犬が栄養分から最大限のメリットを受けることができる。免疫システムを刺激して、癌と闘えるようにすることが肝心である。癌を患う犬で最大の問題は、癌悪液質(不随意で進行性の体重減少)であるという。癌悪液質により、犬の生活の質が下がり、治療に対する反応が鈍くなり、寿命が短くなる。

炭水化物
腫瘍が生き続けるためにはブドウ糖(多くの炭水化物に見られる単糖)が必要であるという。ブドウ糖は腫瘍にエネルギーを与え、犬からエネルギーを奪う。癌を患う犬は、癌ではない犬と比べると、炭水化物を代謝する能力が異なる。医療上特に必要でない限りは、与えない方が良い

タンパク質
犬の体と癌細胞は、タンパク質に含まれるアミノ酸を取り合う。癌を患う犬に対しては、質の高いタンパク質とアミノ酸を与えると良いという。一部のアミノ酸は、犬の体内の有害物質のレベルを下げる効果があることが、検証されている。特に留意すべきアミノ酸は、アルギニン(免疫システムの改善)およびグルタミン(胃腸の健康状態を維持するのに役立つ)の2種類である。また、グルタミンは、化学療法に伴う嘔吐および下痢に効果がある。

脂肪
癌を患う犬は、炭水化物の代謝について癌ではない犬と異なるように、脂質の代謝についても異常が見られる。この異常は、免疫の働きを抑えてしまう。悪性細胞は、脂質からエネルギーを得ることはできないため、犬の食事に脂質――特に、オメガ3必須脂肪酸――を加えるよう推奨している。これにより犬はエネルギーを得ることができるが、腫瘍の成長を止めるのに役立つことがある。

オメガ3脂肪酸は、DHA抗炎症物質の源であり、癌を患う犬のおよそすべてに役立つ。オメガ3脂肪酸は、一般的に、魚やフラックス・シードのサプリメントで摂ることができる。しかし、フラックスシード・オイルを犬の治療研究で用いたところ、犬は、人間やネズミと異なり、短鎖脂肪酸を長鎖脂肪酸に転換することができないことが分かった。現在推奨されているのは、藻類を利用して、この重要な脂肪酸を摂る方法である。脂肪酸の源として、サーモンや魚の油を推奨されてきたが、これらの製品のおよそすべてに重金属および有機リンの含有率が増えてきたため、今では、藻類を源とするDHA脂肪酸サプリメント(重金属を含まない)、Algal-900 DHAを推奨している。

オメガ3を豊富に含む食品には、サーモンや、その他の冷水魚があり、これらを少量、犬の食事に加えることはできる。しかし、オメガ6脂肪酸の量は制限する必要がある。オメガ6は、癌細胞の成長を促す可能性があるからだ。

ビタミンとミネラル
推奨されているものは、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、セレニウム、鉄分である。

その他、推奨されている栄養分
- グルタミン
- アルギニン
- 治療用酵素(特にLアスパラギナーゼを含むもの)
- ガーリック(量は制限する。過剰な摂取は害となる可能性がある)
- 緑茶および紅茶

リンパ腫を患い、化学療法を受けた犬を対象とした研究では、脂肪の多い食事を与えられた犬は、炭水化物の多い食事を与えられた犬に比べ寛解状態が長いことが判っている。一般的に売られているドッグフードは、内容が高タンパクである一部のプレミアム・ブランドを除き、炭水化物の含有量が高く、脂肪が少ない。手作り食が無理であれば、H社が、癌を患う犬を対象に製品を売り出している。このドッグフードは、タンパク質と脂肪が多く、炭水化物は少なめとなっている。最近の研究結果によれば、リンパ腫、口腔または鼻腔の癌を患う犬は寿命が長くなり、生活の質も向上している。その一方で、このドッグフードのタンパク源は最高の品質ではなく、二番目に良い選択肢といえよう。癌に罹った犬が特に必要とする栄養を考慮して、すべて自然な食品から作られた、人間用の食事のレベルに匹敵する手作り食に比べれば、かなり劣るからだ。
                                                  (続く)